※下記は、佐々木正美先生著『「育てにくい子」と感じたときに読む本』より抜粋させて頂きました。(本文そのまま)

あまりにも素晴らしい内容で、私が深く深く感動したので皆さまにも 是非ご一読いただきたく思い、紹介させていただきます。

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『幸せに見える人は、誰かを幸せにしている人』

・・まず人間の幸せについて少し考えてみたいと思います。

わたしたちはもしかすると、自分の幸福は「自分だけ」の幸福なのだと、
思いちがいをしてきたのではないでしょうか。

自分をたいせるにするということは、「自分だけ」をたいせつにすることだと、そう思ってしまったのではないでしょうか。

人間関係は、相互依存関係です。
ですから、自分だけで自分自身を幸福にすることはできないのです。

わたしたちはみな、人間関係の中でしか幸福になることはできません。

周囲の人が不幸で、自分だけが幸福なんて、そんなことはありえないのです。

自分のことしかたいせつにできない人は、みな孤独になってしまい、
いつしか心を病んでいきます。

他者をたいせつにできない人は、自分の人生をも無為なものにしているのです。

幸せそうに見える人は、必ず「誰か」を幸せにしている人です。

それは自分の家族である場合もありますが、ボランティアとして 助けている貧しい国の子供だったり、スポーツ選手なら応援してくれる ファンだったりもします。

どんなにすばらしいホームランを打っても、喜んでくれるファンや チームメイトがいなければ、うれしくなんてないでしょう。

どんな大金持ちになったとしても、孤独で誰も信じる人がいなければ、 幸福になどなれるはずがないのです。



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幸せにはいろいろな形はあるでしょうけれど、
「この人を幸せにしたい」という人をしっかりもつことでしか、幸せを つかむことはできないということだけは共通のことです。

やめなさいと言われても、人は人を幸せにすることをやめられないのです。

誰かを幸福にしないことには、自分が幸せになれないのですから。

それが人間の原点だとわたしは思っています。

お母さんたちは結婚するまえ、伸び伸びと自分の時間を生きてこられた ことでしょう。
お金もあり、自由もあり、おしゃれもして、楽しく生きてきたことと思います。

それが、子どもができたとたん、変化してしまったかもしれません。

自分の人生を、誰かのために犠牲にしているように思ってしまうときも あるかもしれません。

けれど、そうではないのです。

子どもを育て、子どもを幸せにすることで、お母さん自身が幸せに なっていくのです。

夫をたいせつにすることで、夫からもたいせつにされるのです。

親をいたわることで、子どもからもいたわられるのです。

人間とはそのような存在なのだと、あらためて認識していただきたいと思います。


 

・・・いかがでしたでしょうか?

何度読んでも毎回感動しますし、その都度新しい気付きがあるというか、 深く考えさせられる内容です。

婚活中の皆さまも、「私はこうなりたいんです」「私は、私は・・」と
自分の考えだけで走るのではなく、

いつかは「この人を大切にして、幸せにすることが私の幸せなのだ」と
自然に思うことが出来たら・・・、

それは本当に幸せなことだと思いますし、素敵なことですよね!

ちなみに・・・、

育児に追われて気持ちに余裕がなくなりがちな私自身にも、この内容は かなりズシンと響いています。

「主人を、娘を、息子を幸せにすることが私の幸せなのだ」と、 そう思えたら、毎日の子どもたちのお世話にも、忙しい日々の家事にも、幸せを感じることが出来ますよね。