婚活は言うまでもなく「お相手あっての婚活」です。
・・にも関わらず、なぜか「自分の中で完結してしまっている」人が増えてきているように思います。
「自分の中で完結」とはどういう事かと言うと・・・、分かりやすい例を挙げますね。
お相手への気づかいが出来ていない
と同時に、自分の考えとお相手への感想で頭がいっぱい
お相手への不満が多い(外見、性格、しぐさ、ノリが違う、他些細な事まで)、
と同時に、自分の欠点に気付いていない。(もしくはそこまで考えが及ばない)
自分自身を客観視できない
と同時に、自分が相手からどう思われているか?について考えが及ばない
大事な連絡や報告をしない(遅い)・返信しない(遅い)
と同時に、報告や返信をしなかったら相手がどう思うか?について、思いが至らない
アドバイスされても、いまいちピンとこない、人の話が頭に入りづらい 自分の事として認識できない
これは自分を客観視できない に繋がりますね。(負のスパイラルのように繋がってしまいます)
・・・つまり全てにおいて、まさに「自分の中で完結してしまっている」んですね。
(何となく、イメージ出来ましたでしょうか?)
このような方々を「自己完結型」の人、
そしてこのような感じのまま婚活を進めていることを、「自己完結型の婚活」と呼ばせていただきます。
なお、「自己完結型」は「自己中心」と同じと思われそうですが、自己中心とはちょっと違います。
単純に他者への配慮・気づかいが欠落しているだけで、本人に悪気はないのです。
(と言うより、本人はその事に気づいてすらいない事が多いのです。)
ご自身がこんな感じですと、仮に自身が外見も内面も人格も経歴もすべて完全無欠のパーフェクトな人間でない限り(※そんな人現実には居ませんけど)、お相手とは不釣り合い、不成立という事になってしまうと思います。
こういった方々は、このままでは何年婚活を続けても、残念ながら結果は変わらないと思います。
ちなみに、これは婚活に限った事ではありません。
自分の中で完結してしまっている「自己完結型」の人は、他の人間関係全般において同じことが
言えるはずです。
例えば、人に何かしてもらったら「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝える。
これは「御礼をしなきゃいけない」とか義務感から来るものではなく、「気づかい」でもなく
当たり前のレベルで自然とそう言えるのが多くの人の感覚だと思うのですが、自己完結型の人はそこに全く思いが至らないようです。
婚活でのやりとりでは、例えばお相手が風邪をひいたのでデートを延期したいと言われた時に、
「分かりました。ではいつにしますか?」と用件のみの事務的な返事をしてしまったり・・・。
「大丈夫ですか?早く良くなると良いですね。早く元気になって下さいね!」
と言うのが一般的な感覚だと思うのですが、自己完結型の人の場合こういったごく自然な「ひと言」が出てこないんですね。
これは本当に、婚活というよりは職場や学校、友人関係など人間関係の基本中の基本なんですけどね。
これも自己完結型の人の特徴なのですが、本人に全く悪気はなく、今までの人生ずっとそうして
生きてきたので、「相手への気遣い、配慮」「自分を客観視する」そういった部分が単純に欠如したまま、大人になってしまったのだろうなと思います。
こういう方々も、恐らく仕事においては最低限のホウレンソウ(報告連絡相談、死語でしたらすみません笑)や返信等はしっかりとこなしているはずです。
でもプライベートになると、何故か「自己完結型」になってしまうのです。
あたかも「自分」と「自分の外の世界」の間にバリアを張っているかのように・・・。
また自己完結型の人は、インプットするばかりで、アウトプットすることが極端に苦手です。
趣味は、読書、映画鑑賞、音楽鑑賞、グルメやスイーツ、旅行だったりしますが、
自分の好きなもの、好きな世界を、自分の世界の中で楽しみ、味わって、ほぼ完結しています。
誰かと一緒に喜び、楽しさ、嬉しさ、感動を共有(共感)できない。
相手の気持ちに共感できない、相手の気持ちを感じ取れない。
相手が悲しかったり、怒っていたり、ショックを受けていたり、相手の気持ちが変わっていても
共感できないのは勿論のこと、そうした相手の気持ちに気付くことすら出来ないかも知れません。
本人に悪気はなくても、自己完結型の人は、知らず知らずの間に相手を不愉快にさせていたり、
婚活に限らず恐らくプライベートの人間関係全般において、マイナスの影響があるはずです。
何より、ご本人が一番損をしています。
そのことにご本人が気付いてすらいない事が、一層悲しく思えます。・・・
(※<後編>につづく)